2023.12.05
錦の原生林を映す「鶴間池」
(酒田市)
鳥海山の湧水を湛え、ブナやナラの原生林に囲まれた火口湖「鶴間池(つるまいけ)」は、鳥海山の山頂が白雪に染まる頃に紅葉の最盛期を迎える。
鳥海高原ラインの通称「のぞき」から見下ろす広大な風景も素晴らしいが、ロープや鉄梯子が続く急勾配の登山路を30分ほど降った湖畔からは、
雪帽子の鳥海山と錦に輝く紅葉が水鏡の湖面に映る絶景を見ることができる。
また、春には鳥海山の残雪のゼブラ柄と、原生林の新緑が織り成す美しさを楽しめることも魅力のひとつ。
鳥海山生物群集保護林に属する鶴間池は希少な動植物が生息し、モリアオガエルの繁殖地として県の天然記念物にも指定され多くの卵塊が湖畔の樹木に産み付けられる。
「のぞき」からは、イヌワシやクマタカなどの希少な猛禽類を観察することができる。